こんにちわ。ポジティブ兄さんです。
本日のテーマは「確定拠出年金は投資である」です。
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勤めている会社には、退職金として確定拠出年金制度があります。どんな制度か簡単に説明すると、会社が毎月一定額を拠出してくれ自分で設定したポートフォリオに従って運用を行い、将来貰える年金(退職金)を育てる制度ですね。
入社オリエンテーションで確定拠出年金の説明を受け、ポートフォリオを決めました。筆者の入社時のポートフォリオは、米国株、日本株で70%、残りの30%は日本債券、定期預金で構成していました。今思えば、入社時から現代のように株式100%と尖ったポートフォリオにしておけば良かったと思いますが、当時は勉強不足でしたね。
本日は、確定拠出年金について後輩の運用例から、将来の年金作りのために必要な考え方を紹介します。
会社に確定拠出年金年金があるけど、定期預金を厚めのポートフォリオにしている
それでは本題です。
実例:運用成績がリターン0%になる投資術
確定拠出年金の毎年のリターンが0%の後輩の例を紹介します。
入社から40年かけて自身の年金を運用する確定拠出年金ですが、後輩が入社10年間実践していた運用方法がこちらです。
定期預金100%
運用ではなくこれはただの貯金です。恵まれた福利厚生である確定拠出年金の制度のメリットを全て打ち消すようなポートフォリオですね。
投資は元本割れするリスクはあるとはいえ、リスクを取らなさすぎだと感じました。無知ゆえに全額を定期預金にしたのか、単に株式投資が嫌いだったのか、感想はもったいないです。
確定拠出年金制度は、会社が毎月決まった額を年金として拠出して運用してくれる制度です。ですので、将来の年金額はどのようなポートフォリで運用したかで決まります。この10年だけで見ると株式の割合が高い人は満足のいく結果になっていると思います。後輩がこのまま定期積立100%を続けて行くと、退職時に取り返しのつかないような後悔をしそうですね。
後輩は30代前半とまだまだ若いので、退職まで時間が十分にあります。「退職まで時間があるし、ある程度のリスクをとって年金を運用していかないと老後の生活資金が足りなくなるかもしれないよ」と老婆心全開でアドバイスさせていただきましたが、その後どのような選択をするのか、最後に決めるのは後輩です。
まとめ:年金は自分で準備する時代
後輩の運用例のように、投資から目をそらしているといつか痛い目を見るかもしれません。
会社がなぜ、退職金を社員に運用させる制度を導入しているのか、その背景を真剣に考えるべきです。
世間全般を俯瞰して眺めてみると、企業の退職金は年々減少傾向にあります。これは、会社は退職後の世話まで見てくれないということです。「退職金は自分で運用して準備してね」という静かなメッセージを企業の確定拠出年金制度から感じます。
同様に、年金制度自体も今後の改悪不可避でしょう。筆者のような現在30代の世代は間違いなく、年金の支給開始は後ろ倒し(70歳?75歳?)になり、そして受給額が減少します。
政府が、つみたてNISAなどの非課税で運用できる制度を用意してくれているのも、「年金は自分で何とかしましょう」という分かりやすいメッセージですね。
とはいえ、完全に年金制度が破綻するとは思っていません。年金は老後の生活を支えてくれる柱の一つに違いありません。筆者は、老後の生活は「年金+退職金+資産所得」で悠々と余生を過ごしていきたいと思っています。
本日の記事が、確定拠出年金のポートフォリオを考える上で参考になったら嬉しいです。
貯金するなら自分の銀行口座で。投資はリスク許容度の範囲内で。
それでは!